Power BIの価格: 無料版と有料版の違いを解説

まず価格の前にPower BIで提供されているツールをご説明します

目次

Power BIで提供されるサービス

Power BIでは、3つのツールが提供されています。

  • Power BI Desktop
    Windowsデスクトップアプリ。パソコンにインストールし、各種データソースを抽出してレポートを作成できます。
  • Power BIサービス(web)
    クラウドサービス(SaaS)。ブラウザ(web)上でレポートの表示や共有、ダッシュボードの作成、共同作業が行えます。
  • Power BIモバイルアプリ
    iOSとAndroid対応のスマホ・タブレットアプリ。レポートを閲覧できます。

Power BI 各ツールの基本的な流れ

  1. Power BI Desktop でデータを取得・分析し、レポートを作成します。
  2. 作成したレポートをPower BIサービスに「発行(=公開)」します。
  3. Power BIサービス上で、他ユーザーとレポートを共有したり、共同作業します。
  4. 必要に応じて、モバイルアプリからレポートを閲覧します。

Power BI Desktopで作成したレポートを共有するために、Power BIサービスを使用します。
作ったレポートをPower BIサービスを使って経営陣に見せるのが一般的な流れです。
各自治体がレポートを公開しているのも、Power BIサービスを使用しています。

Power BI Desktop単独でも、作成したレポート「.pbixファイル」を直接配布すれば共有自体は可能です。
しかし、ユーザー全員へ手動で配布し、データ更新のたびに再配布する手間が生じます。
また、レポートの数値がずれてしまうリスクも生まれるため、おすすめはしません。

Power BIのライセンスの種類

Power BI のライセンスは、次の4種類があります。

  • Power BI 無料版
  • Power BI Pro
  • Power BI Premium

上記以外に「Power BI Premium キャパシティ単位 SKU」というボリュームライセンスがありますが、これは大企業向けになるので割愛します。

Power BI 無料版

無料で使えるライセンスです。
Power BI Desktop を使ってレポートを作れますが、Power BI サービスによる他ユーザーへの共有はできません。

まずは無料版でレポートの作成になれましょう

Power BI Pro

ユーザー単位で契約する有料ライセンスになります。1ユーザーにつき1,449円/月です。
レポートやダッシュボードの公開や、他ユーザーとの共同作業が可能になります。

レポートが完成し経営陣に共有するために、Pro契約をするイメージです。
Power BI Desktopでも見てもらえますが、共有できないため、常に自分のパソコンを持って見てもらうのは効率が悪いので…

Power BI Premium

Proの上位互換ライセンスです。1ユーザーにつき2,998円/月です。
Proよりもストレージ容量などの各種上限が大きく、データの自動更新頻度も高いライセンスです。
テキスト分析や自動機械学習に対応したAI(人工知能)といった多様な機能が搭載されています。

ストレージ容量が足りなくなったので、Premiumにアップグレードするケースが多いですね。

ライセンスによる機能の違い

スクロールできます
無料版ProPremium
月額料金0円1,449円2,998円
レポート作成
レポート共有×
共同作業×
最大ストレージ10GB10GB100TB
自動更新回数上限8回/日8回/日48回/日
高度AI機能××

サブスクのサービスです。
Power BIでレポートが作成できるようになれば、きっと経営陣も喜んで数千円ぐらいの稟議をOK出してくれます!

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